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- 社会復帰への積極的な取り組み
私たちは、入院治療から社会復帰、自立への継続的な支援を行います。 現在は「心の病はきちんと治療していけば回復に向う。」といった、広がりのある考えが浸透してきました。私たちは、医療の基本である「診断」「治療」はもちろんですが、最終的には統合失調症を中心とした精神障害を持った方が、自立して社会復帰できることを目標にしております。 入院中から退院し地域生活へ復帰がスムーズに行えるよう、チームアプローチを基本とした多角的な治療アプローチや退院支援を行っております。また退院しても通えるリカバリーセンターでのプログラムや、在宅生活でも様々な支援を受けられる訪問看護、そして通常の地域生活に近い状態で社会的自立を促す生活訓練施設のグループホームなども病院と同じ敷地内に持っています。 このように社会復帰を支援する多様な治療プログラムや施設の充実によって、患者さまの選択肢が増え社会復帰への可能性は大きく広がると考えております。
地域生活への移行ができるだけ早く、そしてスムーズにできるように、退院後の生活を具体的にイメージした援助を積極的にチームとして取り組みます。
特に慢性期療養病棟では、看護スタッフや介護スタッフが協力して、普段から整理整頓、身繕い、洗濯、買い物などの病棟内の生活場面から、様々な外出支援を通して買い物、外食、公共交通機関の利用など、地域社会で生活する上で必要な技術が身につくようサポートします。
少しずつ退院への気持ちが固まってくると、次は精神科ソーシャルワーカーと協力して、退院後の生活に必要な家(部屋)や費用などの問題が解決できるよう支援を行います。
退院が間近になると退院前訪問を行い、退院への準備を行います。
こうしたサポートはすぐには結果が出ません。しかし関わるほどちゃんと答えが返ってきます。私たちはその可能性を信じ、その結果の喜びのために、スタッフがチームとなってサポートします。
各病棟において退院支援に関するカンファレンスを行っております。
私たちは、患者さまの早期の退院と地域生活への復帰がスムーズにできるよう、薬物療法においても新しい世代の抗精神病薬を積極的に処方します。
病気の再燃(再発)のほとんどは服薬が不規則〜中断によると言われています。しかしつらい副作用や生活のしづらさを感じていれば、たとえ大事だと分かっていても服薬がおっくうになるのも道理です。
新しい世代の抗精神病薬は、従来見られた副作用や苦痛をできるだけ減らし、また服用回数や投薬方法なども工夫されています。服薬指導や心理教育などを通じ、患者さま自身が服薬の必要性を理解し積極的に治療に参加することをアドヒアランスと言います。私たちはこのアドヒアランスが少しでも高くなるよう努力しています。
訪問支援とは、退院後、患者さまが地域で自分らしい生活を続けていくうえで患者さま本人や、ご家族にとって大変役立つ医療福祉サービスのひとつです。
看護師、精神保健福祉士、作業療法士がご自宅に伺い、ご本人に対する心身の健康管理に伴うアドバイス、服薬指導、ご家族のご本人への対応方法についての助言、治療継続に伴う経済的相談などを行い、安定した在宅生活を続けるのに必要な支援を行なっております。
- 退院後のご自宅や施設での生活に不安がある方
- 身のまわりのこと(食事、買物、掃除、服薬など)が、自分でできるかどうか不安な方、もしくは十分にできずに困っている方など
なお、当院では依存症の治療プログラム(ARP)を受けた方を対象に、訪問看護として「退院後の断酒、断ギャンブルの支援」も行なっています
保険の種類 | 訪問支援の料金(1回) | |
通常 | 自立支援医療を利用の方 | |
社会保険 | 3,080円 | 1,030円 |
---|---|---|
国民健康保険 | ||
後期高齢者医療 | 1,030円 | 1,030円 |
母子・障がい | 負担なし | 負担なし |
生活保護 | 負担なし | 負担なし |
リカバリーセンターとは?
リカバリーセンターでは、規則正しい生活リズムを作り、プログラムを通して病気や特性を理解し、楽しみや仲間作り、および、体力・精神力・持続力を養い、生活技能の取得などの生活支援を行います。
また、様々な体験を通して、ニーズに応じた社会参加を目標に支援を行ってまいります。
デイケアプログラム | 対称疾患 | 定員 |
アディクションリカバリーセンター(ARC) | アルコール依存症 ギャンブル障害 |
70名 |
「Aメイト」 (再発予防、就労支援) |
同上 | |
デイケア「フレンズ」 (一般精神:就労支援) |
統合失調症 など | |
「あみーご」 (再発予防、認知症予防) |
統合失調症 軽度認知症 など |
|
デイケア「桜」 (重度認知症) 2024.4~休止中 |
重度認知症 | 25名 |
アディクション以外の精神科疾患の患者さまを対象に日常生活での自立から就労を目指す就労グループ「フレンズ」と、日常生活能力の維持・向上と再発予防、認知症予防を目的とした予防グループ「あみーご」を実施しています。患者さまご自身のニーズや症状、ADLに合わせた対応ができるようにしています。
- 毎週 月―金曜日・月曜日にあたる祝日
※月によって休みが異なります。直接デイケアにお問い合わせください。
時間:9:30~15:30 - 現在行なっておりません
- 週間スケジュール参照
- 有
- 090-5389-2958(直通)つながらない場合は 092-811-9085
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
9:30~ | デイケア開始 | ||||
---|---|---|---|---|---|
10:00~11:30 | 午前の活動(途中休憩あり) | ||||
11:30~13:15 | 休憩・食事 | ||||
13:15~13:30 | 清掃 | ||||
13:30~15:15 | 午後の活動(途中休憩あり) | ||||
15:15~15:30 | 終礼ミーティング | ||||
16:00~20:00 | ナイト:現在行なっておりません |
- 園芸・クラフト・スポーツ・ウォーキング・頭の体操・映画・レクリエーション・読書・健康教室・書道・硬筆・当事者研究・朗読会
- グループ活動SST・心理教育・当事者研究・IMR
- 就労準備講座
- 頭の体操・創作・スポーツ・朗読会・映画・ドライブ・健康教室・硬筆・レクリエーション
- 畑、洗車、調理、手芸
種類 | 1割 | 3割 | 食事 | ||
1年以上 | 1年未満 | 1年以上 | 1年未満 | ||
デイケア | 770 | (820) | 2,310 | (2,460) | 予約制 |
---|---|---|---|---|---|
ショートケア | 400 | (420) | 1,200 | (1,270) | ありません |
デイナイトケア | 1,070 | (1,120) | 3,210 | (3,360) | 予約制 |
※自立支援医療などにより、個人の自己負担上限が異なります。
詳しくは病院受付までお問い合わせください。
※デイケア行事参加など個別に伴う費用等は自己負担となります。
- 用意するもの
- ①上履き(スリッパ等)、箸、コップ
②すごしやすいプログラムに合わせた服装
③薬(必要な方)
- 9時30分から朝礼を行いますので、遅れないように参加ください。参加予定日に来所出来ない場合は、9時00分までにご連絡ください。
- 臨時診察希望の方は、デイケア職員までお申し出ください。
- 活動中に気分が悪くなったり、怪我をした場合は、必ず職員に届けてください。
- 必ず服薬を行ってください。
- 酒臭があったり、飲酒しての参加はできません。
- 当院内での金銭の貸し借り、ギャンブル、処方薬などの譲渡は禁止となります。
- 困ったこと、分からないことがありましたら、職員に声をおかけください。