当院では、院長をはじめ医療安全推進者が4名、医療安全管理者は1名、各部署より職員が1名で委員会を構成し,医療安全管理委員会として医療現場の感じている諸問題や苦慮している事、患者さま、家族からのご意見を話し合い検討、改善の取り組みを行います。
「人はミスをおかすもの、だからこそ健全で安全なシステムを構築しなければならない」という言葉がありますが医療においては間違えてはいけない、ミスしてはいけないことばかりです。
例えば、入院したら必ず看護師が食後や食間、寝る前や臨時で薬剤の投薬、検査、食事等も患者さまの心身の状況によりさまざまで異なります。
- 私たち、職員は投薬時や検査時に患者さまに名前を尋ねます。(人物誤認防止)
- 書類などの確認は2名で確認します。(ダブルチェック)
- 業務上での5S(整理・整頓・清潔・清掃・しつけ)活動を通して無駄、無理、ムラの削減をします。
(人、もの、金、情報、時間の管理)など
各部署の職員はヒヤッとしたり、ハッとしたり(インシデント)、実際に起きてしまった事象(アクシデント)をレポートとして提出し手順どおりに実施できていたのか、不測の事態がおこったのか、改善可能かなどを聞き取り、分析して同様のインシデント・アクシデントが起こらない工夫を日々話し合いながら業務に当たります。常に患者さまの立場になった見方をする。自分や自分の家族にしてほしいことを行う。患者さまや家族が「知りたいこと」の真実を伝えて安全な手順で看護・介護ケアを行える医療環境を提供しています。
医療安全対策委員会
倉光病院では、患者さまの個人情報保護に関し、以下の理念のもと、規定に従って取り組んでおります。
- 院内規則の目的
当院の全職員は、この「院内規則」および「個人情報の保護に関する法律」、「同施行令」、厚生労働省「医療・介護関係事業者における個人情報の適切な取扱いのためのガイドライン」もとづき、患者さまとその関係者(以下「患者等」という)に関する個人情報を適切に取り扱い、患者等から信頼される医療機関であるよう、たゆまぬ努力を続けていくものとする。
- 他の院内規則等との関係
当院における患者さまの個人情報の取り扱いに際しては、この院内規則のほか、当院の「診療情報の提供に関する規定」も適用されるものとする。
診療情報の提供について疑義がある場合には、前段に挙げた規定のほか、日本医師会「診療情報の提供に関する指針」ならびに厚生労働省「診療情報の提供等に関する指針」も参照するものとする。 - 守秘義務
すべての職員は、その職種の如何を問わず、当院の従業者として、職務上知り得た患者さまの個人情報を、正当な事由なく第三者に漏らしてはならない。当院を退職した後においても同様とする。
すべての職員は、この義務を遵守することを書面によって誓約しなければならない。 - 委員会の設置
各部署より委員を選任し、「個人情報保護委員会」を設置する。なお、個人情報の管理においては、院長を個人情報管理者、各部署責任者を個人情報管理担当者として、個人の権利・利益を護るものとする。本委員会の開催は必要に応じて開催する。
また、開示請求、内容の訂正・追加・削除請求、利用停止請求等があった際には、院長直轄の「個人情報保護に関する検討委員会」を主治医、記録作成者を含めて委員長が必要に応じて招集する。
個人情報保護に関する院内規則についてのお問い合わせは、当院受付(担当:事務部長)までお願いいたします。
(電話:092(811)1821)
- 医療提供
- 当院での医療サービスの提供
- 他の病院、診療所、助産所、薬局、訪問看護ステーション、介護サービス事業者等との連携
- 他の医療機関等からの照会への回答
- 患者さまの診察のため、外部の医師等の意見・助言を求める場合
- 検体検査業務の委託その他の業務委託
- ご家族等への病状説明
- その他、患者さまへの医療提供に関する利用
- 診療費請求のための事務
- 当院での医療・介護・労災保険、および公費負担医燕に関する事務およびその委託
- 審査支払機関へのレセプトの提出
- 審査支払機関又は保険者からの照会への回答
- 公費負担医療に関する行政機関等へのレセプトの提出、照会への回答
- その他、医療・介護・労災保険、および公費負担医療に関する診療費講求のための利用
- 当院の管理運営業務
- 会計・経理
- 医捺事故等の報告
- 当該患者さまの医療サービスの向上
- 入退院等の病棟管理
- その他、当院の管理運営業務に関する利用
- 企業等からの委託を受けて行う健康診断等における、企業等へのその結果の通知
- 医師賠償責任保険などに係る、医療に関する専門の団体、保険会社等への相談又は届出等
- 医療・介護サービスや業務の維持・改善のための基礎資料
- 医療の質の向上を目的とした当院内での症例研究
- 外部監査機関への情報提供
- 臨床研究・治験を実施する場合、もしくは臨床研究・治験を実施するか否かを判断する目的で行う、患者さまの現在及び過去のカルテ(診蒸録)の調査
- 上記のうち、他の医療機関等への情報提供について同意しがたいものがある場合には、その旨をお申し出ください。
- お申し出がないものについては、同意していただけたものとして取り扱わせていただきます。
- これらのお申し出は後からいつでも撤回、変更等をすることが可能です。
病院機能評価とは、病院の組織的活動を患者さまの目に触れない部分も含めて、公益財団法人日本医療機能評価機構が第三者として評価し、病院の改善活動への取り組み状況や課題を明らかにします。
当院は2001年に初めて審査を受け、認定を受けました。その後も5年ごとの認定を受けております。
病院機能評価結果はこちらよりご覧になれます。
2001年 2月
日本医療機能評価 精神病院種別A認定
-
2006年 2月
日本医療機能評価 Ver.5 認定
-
2011年 2月
日本医療機能評価 Ver.6 認定
-
2016年 2月
日本医療機能評価 3rdG:Ver.1.0~ 認定
-
2021年 9月交付
日本医療機能評価 3rdG:Ver.2.0~ 認定
2021年2月19日~2026年2月18日(認定有効期限)
各病棟・各施設及び外来受付にご意見箱を設置しております。人権委員会で定期的に回収し、反省改善対応ののち担当スタッフよりのお返事を一定期間掲示しております。
1)依存症(アディクション)に関する研修
- 2年に一度、医師とスタッフ数名でアメリカ研修を受け、研修内容を依存症治療プログラム内容に反映しております。
2019年11月 HRI 2019年アメリカ研修 参加
研修先 Hoag Hospital、Betty Ford Center、Ranchi Recovery Center
- HRI水澤都加佐カウンセリングオフィス所長水澤都加佐先生のご助力を受け、アディクションカウンセラー、スコット・ジョンソン氏をお招きし当院にて依存症に関する研修を開催し、スタッフが多数受講いたしております。
2012年7月 2日間の研修 2013年7月 3日間のワークショップ 2013年12月 2日間の研修 2015年12月 2日間の研修 2017年4月 2日間の研修 2018年9月 3日間の研修 ジェリー・モー氏とともに - アディクション治療認定スタッフ研修を2020年11月より開始いたしました。10回のプログラム受講後認定試験を行い、当院独自のアディクション治療認定スタッフ資格といたします。
その他
2016年10月 2016 HRI アメリカ
クラウディア・ブラック ACワークショップに参加。
2016年11月29日研修報告会2017年8月~ 月1回、HRI水澤都加佐カウンセリングオフィス所長水澤都加佐先生をお迎えして当院のアディクション家族会に参加して頂くとともに、依存症家族の方々への支援の充実を図るためのスタッフ向け講義を行っていただいております。
- 2年に一度、医師とスタッフ数名でアメリカ研修を受け、研修内容を依存症治療プログラム内容に反映しております。
2)患者さまの治療環境を整えるため全スタッフ対象で下記の必須研修を行っております。
2013年4月
関連の社会福祉法人飯盛会 障がい者支援施設「サンハウス」就労移行支援の場の一つとして喫茶サンカフェがデイケアセンター横にオープン
防災訓練を施設ごとに年1回(病院は年2回)行い、担当する委員において防災対策委員会を毎月開いております。専門業者による消防設備点検を定期的に行っております。
2011年3月1日に発生した東北大震災において現地の精神科病院などが対応された状況を教訓といたしました。その年の11月東北大震災の被災地を訪れ、改めて防災について検討いたしました。(広報誌30号に報告いたしました)
現在、倉光病院では新型コロナウィルス感染症に対して安全に受診、入院いただけるよう万全の体制を整えております。
- 外来患者さまの対応について
- 病院来院時、入口に設置してある手指消毒剤で消毒をお願いします
- 必ずマスクは着用してください
- 入口の非接触体温計で体温チェックをお願いします
- 待合室は間隔を開けて座っていただきます
- 診察時も医師と距離をとり、診察いたします
- 新入院患者さまの対応について
- 直近の発熱や肺炎症状の有無を伺います
- 症状のある方の入院は再度調整を行います
- 面会について
- 1家族につき3名まで。キーパーソン、親戚、家族のみ.友人は不可です。1日1回20分としております。詳しくはスタッフにお尋ねください。
※感染症の状況で変更いたします。 - 病院入口で検温チェックを行います
- 必ずマスクを着用してください
- 病棟入室時は病棟入口に設置してある手指消毒剤で消毒をお願いします
倉光病院では人生の最終段階を迎える患者がその人らしい最期を迎えられるよう、厚生労働省の「人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン」を踏まえ、患者及びその家族と多職種で構成される医療・ケアチーム及び地域連携スタッフを含めて十分に話し合い、患者本人の意思決定を尊重し医療・ケアを提供することに努める。
- 患者本人の意思が確認できる場合
- 患者本人による意思決定を基本とし、家族及び主たる介護者も関与しながら厚生労働省の「人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン」を参考に医療・ケアチームが協力し医療・ケアの方針を決定する。
- また時間の経過、心身の状態変化、医学的評価の変更、患者や家族を取り巻く環境の変化等により医師は変化することがあるため医療・ケアチームは患者が自らの意思をその都度示し、伝えることが出来るように支援をする。この時本人が自らの意思を伝えられない状態になる可能性もあるため、家族なども含めて対応についての話し合いが繰り返されることも必要である。
このプロセスにおいて話し合われた内容はその都度診療録に記載する。
- 患者本人の意思が確認できない場合
- 家族等が患者本人の意思を推定できる場合には、その推定意思を尊重し患者にとっての最善である治療方針を取ることを基本とする。
家族などが患者本人の意思を推定できない場合には、本人にとって何が最善であるかについて、家族等と医療・ケアチームにより十分に話し合い治療方針を決定する。 - 家族等がいない場合や家族等が判断を医療・ケアチームに委ねる場合は患者にとって最善と思われる医療・ケアの方針を医療・ケアチームが慎重に検討する。
このプロセスにおいて話し合われた内容はその都度診療録に記載する。
障害者や認知症等で、自らが意思決定をすることが困難な場合は、厚生労働省が作成した「認知症の人の日常生活・社会生活における意思決定ガイドライン」を参考に、出来る限り患者本人の意思決定を尊重し反映した意思決定を、家族及び関係者、医療・ケアチームや精神保健福祉士等が関与して支援する。
身寄りがない患者における医療・ケアの方針についての決定プロセスは、本人の判断能力の程度や入院費用などの資力の有無、信頼できる関係者の有無等により状況が異なるため、介護・福祉サービスや行政の関わり等を利用して、患者本人の意思を尊重しつつ厚生労働省の「身寄りがない人の入院及び医療に係る、意思決定が困難な人への支援に関するガイドライン」を参考にその決定を支援する。
・人生の最終段階における医療・ケアの決定、プロセスにおけるガイドライン 厚生労働省2018年3月改訂
・身寄りがない人の入院及び医療に係る、意思決定が困難な人への支援に関するガイドライン 研究代表者 山縣然太朗
・認知症の人の日常生活・社会生活における意思決定ガイドライン 厚生労働省 2018年6月改訂
2024年 6月1日制定
倉光病院