医療法人社団 飯盛会 倉光病院は依存症治療、
社会復帰、高齢者をサポートする福岡の病院です。

  • 〒819-0037 福岡市西区飯盛664-1
  • Tel:092(811)1821
  • Fax:092(812)3649

治療法は?

依存症は病気であるにもかかわらず、しばしば意志の問題や我慢の問題と誤って捉えられて、厳しい対応を行いがちですが、それでは回復は望めません。
残念ながら依存症がすぐに良くなる特効薬のようなものはありません。個人の症状に合わせた適切な治療が必要です。
当院では、1969年の開院よりアルコール依存症の治療に取り組み、いろいろな依存症治療のための独自のプログラムによって依存症の治療およびその後の生活の支援を行っています。

倉光病院における依存症治療理念

1.倉光病院での依存症治療 病気と本人を区別し、かけがえのない一人の人間として関わりを持ちます。 2.治療のながれ 安全な環境で集中的な入院治療を行い、継続的な外来治療を行います。 3.多職種による治療体制 多職種の専門家たちでチーム医療を行います。 4.ご家族の支援 依存症によって影響を受けたご家族の回復も支援します。

倉光病院での依存症治療

治療のながれ

多職種による治療

ご家族の支援

倉光病院での依存症治療

アルコール依存症・ギャンブル障害などの依存症の入院治療と、その後の生活の支援を継続的に行います。
1969年の開院以来アルコール医療に携わっており、平成15年より、より一層の治療内容の充実を図るため、チームアプローチの確立、デイケアの充実などに努めてまいりました。
アメリカでの依存症治療に関する研修に積極的に参加し、最新の知見を当院の依存症治療プログラムに取り入れています。

米国依存症専門家による
アルコール依存治療プログラムの監修

・ジェリー・モー
全米アルコール中毒者協会諮問委員会
・スコット ジョンソン
認定依存症カウンセラー
・リック メサ
Ranch Recovery Center CEO

現在は、アディクションリハビリテーションプログラム(ARP)やデイケアでの外来プログラム、そして退院後に生活支援としてグループホーム「ひかり」での援助の継続や訪問看護、加えて患者さまにとって必要不可欠な家族の支援を体系化させるためのアディクション(依存症)家族教室運営など、本人の意思を尊重しながら家族も支援していくという、層の厚いケアを実施しております。

人差し指を上に向けて依存症治療について説明する医師

治療のながれ

倉光病院での依存症治療は、入院初期のまだアルコールや薬物が体から抜けきらない段階の解毒から始まり、強い飲酒欲求やギャンブルに対する欲求の治療、身体疾患の治療、依存症教育プログラム、認知行動療法、集団療法、作業療法、レクリエーションプログラムなどを通して行っています。開かれた治療、分かりやすい治療を目指し、患者さまやご家族が病院スタッフと頻繁に触れ合う中で治療は進みます。

治療の流れ 電話相談→専門スタッフによる面談→診察→入院ARP(3ヶ月)→デイケアプログラム→断酒・断ギャンブル生活

電話相談 依存症について気になる点があれば、まずは電話でご相談ください。ソーシャルワーカーが病状や治療に関するご相談について対応いたします。

専門スタッフによる面談 電話相談で治療の方向性が決まったら面談を行い、より詳細についての話し合いを行います。

診察 事前の相談、面談の内容をもとに医師による診断を行い通院での治療か入院が必要かなど患者さんに合わせた治療方針を決定します。

入院ARP
(Addiction Rehabilitation Program)
環境を変えて依存症治療を行う倉光病院独自の入院治療プログラムです。
同じ悩みを持つ方々と集団療法や自然と触れ合い心豊かにする作業療法を通じて治療を行います。

入院ARPでは依存症治療に関して下記のようなメリットがあります。
・規則正しい生活の中で、アルコールやギャンブルから隔絶した環境で治療に取り組める
・共に生活する患者どうしや回復者スタッフなどから依存症に関する情報が得られ、依存症が病気であることの認識が進みやすい
・身体的な疾患などの合併症や離脱症状などに適切に対応できる

デイケアプログラム 通院で行うプログラム療法です。退院後も規則正しい生活を維持して依存症に戻らないための支援を行います。
アルコール依存症・ギャンブル障害などの依存症から回復する基盤を固めるために、様々な活動を通して交流し、体験を分かち合い、自分を豊かにし、社会生活・社会復帰が出来るようにするためのものです。一定期間集中してお酒やギャンブルなどの問題に取り組む環境を提供します。

多職種による治療体制

依存症は手術をすれば良くなる、薬を飲めば良くなるという病気では無いため、医師を中心とした医療体制だけでは治療が難しい病気です。

当院では、患者様を中心として様々な職種がチームとなって患者様の状況を把握しながら医療を行う多職種による治療体制をとっております。

効果的な治療プログラムは、医師・看護師に加えて、公認心理師・精神保健福祉士・作業療法士・薬剤師・管理栄養士、そして依存症からの回復者スタッフたちが多面的なアプローチを行うだけでなく、12ステップグループ、断酒会などの協力も得て行われています。私たちは、日々専門職としての自己研鑽を行うばかりでなく、自分自身が精神的にも身体的にも健康な状態の中で治療プログラムの提供を行います。

それぞれの職種の役割
医師診療及び治療方針の決定。
薬物療法の効果・副作用などの判断
看護師診察・診療の補助。
患者様、ご家族の心理的ケア
公認心理師心理検査・心理面接 各種心理療法
精神保健福祉士家族との連携・関係調整 社会保障・福祉制度関連援助 退院支援、他地域ケア計画の調整
作業療法士セルフケア、コミュニケーション能力、作業能力など 各種生活機能の評価とリハビリテーション
薬剤師医師の服薬説明のサポート
服薬自己管理等についての援助
管理栄養士食を通じての健康管理。
栄養指導
回復者スタッフ依存症からの回復者。
自らの経験や治療に関して患者側からのアドバイスを実施
図の中心に、全員がアルコール依存症治療の専門家です!と書かれていて、それを取り囲むように、医師、看護師、公認心理師、精神保健福祉士、作業療法士、薬剤師、管理栄養士、回復者スタッフ、の8項目が書かれている。

ご家族の支援

依存症患者を抱えるご家族の負担は大きく、依存症患者のみならず、ご家族も依存症という病気に苦しめられることがあります。そこで当院はご家族の回復を図るために家族教室を開催して家族を援助します。

当院では依存症問題を抱えているご家族、依存症者と退院後の接し方に不安があるご家族、その他依存症に関わりのあるご家族に向けた家族教室を行っています。
依存症とはどういう病気なのか。家族はどのように病気が影響しどのように関われば良いのかを皆さんの経験を共有しながら行っています。

アディクション家族教室
目的 依存症という病は何なのか、その病が家族にどういった影響を及ぼすのか学んでいきます。
対象の方 どなたでも参加可能です。
内容 1クール全3回:3ヶ月
エクササイズを用いて依存症という病気を理解し、ロールプレイや小グループでのミーティングなどを行います。また、外部講師を招いてより専門的なワークも行います。
日時 毎月 第2土曜日
10:00~11:45
参加料金 初回のみ1,000円
その後は何度参加しても追加で料金は頂きません。
場所 倉光病院1階
リハビリテーション室

アディクション家族教室のご案内 PDFダウンロード

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